コントロールカラー、下地はメイクの土台です。
ベースメイク次第で透明感をアップさせたり、赤みなどをコントロールでき、ファンデーションの厚塗りやコンシーラーを重ねなくても美しい仕上がりが期待できます。
- 赤み軽減には、ブルーやグリーン
- 色むらには、イエローやベージュ
- 血色アップには、ピンクやオレンジ
でコントロールできるとされていますが、あなたにフィットするコントロールカラーはメーカーや、あなたの肌色により違います。
<コントロールカラー使用前と使用後>
モデルさん(リッチオータム)の美的メイクビフォー&アフターです。
左:ノーメイク
右:目頭下、目尻下の影をピンクのコントロールカラー、顔全体にベージュのコントロールカラーを使用。ごく薄くファンデーションを使い、フィニッシングパウダーで仕上げ、ハイライト、チークを乗せています。※コンシーラー不使用
このページでは以下、4つのポイント、
- 無香料、あるいは微香料
- 肌に優しい
- カバー力、伸び
- テスターで試せる
で実際に試してみたコントロールカラー・下地をパーソナルカラー別、目的別に解説していきます。
試したコントロールカラー、下地は、
- オンリーミネラル:ミネラルプラスベース、ミネラルエッセンスBBクリーム
- ナチュラグラッセ:ナチュラグラッセ カラーコントロール ベース
- 江原道:マイファンスィー メイクアップ カラーベース
- エクセル:グロウイルミナイザー
- ブレンドベリー:カラーコントロールベース
- セザンヌ:UVウルトラフィットベースEX
コントロールカラーとは
そもそもコントロールカラーとは、くすみ・色むら・毛穴・赤みなどを自然にカバーするアイテムでファンデーションの前に使います。
凹凸を埋めてカバーはできませんが、色の明るさやパール(配合のものは)のツヤ感で目立ちにくくなります。
化粧下地として使えるタイプ、UVカット効果があるタイプなど機能性が備わったコントロールカラーが主流です。
色と効果
向かい合う色は補色といい、パーソナルカラーではお互いの色の特徴を際立たせる関係にあります。
一方、絵の具などの物体色の場合は補色を混ぜるとグレーや黒になり(「減法混色」)、光の場合は白になります。(「加法混色」)
上の図は色相環を簡略化したもので加法混色だと、たとえば赤に補色の青緑を混ぜると白になります。
メイクで言うとファンデーションなどの着色顔料を重ねると濁り(「減法混色」)、光で発色するパールは重ねても濁らず(「加法混色」)肌色をコントロールします。
ブランドにより異なりますが、
- ブルー系:赤みをおさえ透明感アップ
- グリーン系:赤みをおさえ透明感アップ
- ピンク系:柔らかな血色感
- イエロー系:色むらをカバーする
こんな効果が期待できます。
まずパーソナルカラー別・目的別コントロールカラーの色味の例をお話ししますね。
スプリングの目的別コントロールカラー
スプリングの肌の特徴は、黄みを帯びた肌ですが、セカンドがブルベになる方は黄みが少ない方もいらっしゃいます。
色白から褐色の肌で、血色がよく、ツヤ感、透明感があるのが特徴です。
スプリングの基本は≫パーソナルカラー春スプリングまとめで説明しています。
目的別にコントロールカラーの色味をお話ししますね。
くすみカバー透明感アップ
ベージュ、イエローがオススメです。①、③
今回検証した中でスプリングにオススメのベージュは、エクセル。
イエローは、オンリーミネラル、ナチュラグラッセ、江原道。
セカンドがブルーベースの方は、ピンク(エクセル、江原道)でも行けそうです。
目の周りの影を明るく
セカンドもイエローベースの方は、ベージュとイエローがオススメです。①、③
ベージュはエクセル、イエローはオンリーミネラル、ナチュラグラッセ、江原道が使いやすそうです。
ブレンドベリー「カラーコントロールベース」002アプリコットは生き生きとした血色がでやすいです。
セカンドがブルーベースの方は江原道のピンクラベンダー、エクセルのピンクグロウも使えそうです。⑤
血色を出す
青み控え目なピンクがオススメです。②
今回試した中では、コーラルピンクに近いナチュラグラッセのピンクが使いやすそうです。②
セカンドもイエベの方が血色を出すには、オレンジやアプリコットがオススメです。オレンジは検証しませんでしたが、ブレンドベリーのアプリコットエがオレンジに近く、次いでエクセルのベージュグロウがオレンジに近かったです。
オレンジも血色アップ効果が期待できますが、セカンドがブルーベースになる方、特にブリリアントスプリングの方は違和感を感じることがありますので注意が必要です。
赤みを消す
グリーン④かイエロー③で赤味をコントロールします。
セカンドもイエローベースの方はイエロー(オンリーミネラル、江原道)を、セカンドがブルーベースの方はグリーンも試してみてください。
ただグリーンは赤みが気になるところにスポット的に使うのがオススメです。広く付けると白っぽくなる可能性があるので。
≫スプリングのファンデの色味も参考になさってください。
オータムの目的別コントロールカラー
オータムの肌の特徴は、黄みが強めのアイボリー(色白)~ベージュ~オークル肌で、血色はあまり感じません。
オータムの基本は≫パーソナルカラー秋オータムまとめで説明しています。
くすみカバー透明感アップ
ベージュ、イエローがオススメです。①、③
今回検証した中でオータムのベージュはベージュグロウ(エクセル)
イエローは、オンリーミネラル(ナチュラル)、ナチュラグラッセ、江原道。
オレンジに近いブレンドベリーのアプリコットもオススメです。
目の周りの影を明るく
ベージュとイエローがオススメです。①、③
- ベージュ:エクセル
- イエロー:オンリーミネラル(ナチュラル)、ナチュラグラッセ、江原道
がいけそうです。
血色を出す
青み控え目なピンクがオススメです。②
今回試した中では、コーラルピンクに近いナチュラグラッセのピンクが使いやすそうです。②
オレンジも血色アップ効果が期待できそうです。ブレンドベリーのアプリコットがオレンジに近く、次いでエクセルのベージュグロウがオレンジに近かったです。
赤みを消す
イエロー③で赤味をコントロールします。
赤みはブルーやグリーンでコントロールしますが、黄みが強いオータムさんが付けると白浮きする可能性大なのでオススメしません。赤み気になる方は、気になるところだけにスポット的に試してみてください。
≫オータムのファンデの色味も参考になさってください。
サマーの目的別コントロールカラー
サマーの肌の特徴は、青み(ピンク)を帯びた肌ですが、セカンドがイエベになる方は青みが少ない方もいらっしゃいます。
色白から褐色の肌で、血色がよく、ツヤ感、透明感があるのが特徴です。
サマーの基本は≫パーソナルカラー夏サマーまとめでお話ししています。
くすみカバー透明感アップ
ピンク、パープル、グリーン、ブルーがオススメです。
検証した中では、
- ピンク:江原道、エクセル、セザンヌ
- パープル系:ライラックベリー(ブレンドベリー)、ピンクラベンダー(江原道)、バイオレット(ナチュラグラッセ)、オンリーミネラル(クリアナチュラル)
- ブルー:エクセル、セザンヌ
- グリーン:ナチュラグラッセ(メイクアップクリーム・カラープラス「ミントグリーン」)
目の周りの影を明るく
ピンク、パープルがオススメです。①、②
- ピンク:江原道、エクセル、セザンヌ
- パープル系:ライラックベリー(ブレンドベリー)、ピンクラベンダー(江原道)、バイオレット(ナチュラグラッセ)、オンリーミネラル(クリアナチュラル)
血色を出す
ピンクがオススメです。②
- ピンク:江原道、エクセル、セザンヌ
セカンドがブリリアントスプリングの方は、ナチュラグラッセのピンクもいけそうです。
赤みを消す
グリーンかブルーで赤味をコントロールします。③、④
エクセルのブルー「GL03ブルーグロウ」は、セカンドがウィンターの色白の方にしっくりきそうです。
≫サマーのファンデの色味も参考になさってください。
ウィンターの目的別コントロールカラー
ウィンターの肌の特徴は、色白から褐色の肌の方もいます。青みの肌で透明感・ツヤ感がありますが、血色は、あまり良くない方が多いです。
ウィンターの基本は≫パーソナルカラー冬ウィンターまとめでお話ししています。
くすみカバー透明感アップ
ピンク、パープル、グリーン(白っぽい)、ブルーがオススメです。
検証した中では、
- ピンク:江原道、エクセル
- パープル系:ライラックベリー(ブレンドベリー)、ピンクラベンダー(江原道)、バイオレット(ナチュラグラッセ)
- ブルー:エクセル、セザンヌ
- グリーン:江原道、ナチュラグラッセ(メイクアップクリーム・カラープラス「ミントグリーン」)
目の周りの影を明るく
ピンク、パープルがオススメです。①、②
- ピンク:江原道、エクセル
- パープル系:ライラックベリー(ブレンドベリー)、ラベンダーピンク(江原道)
血色を出す
ピンクがオススメです。②
- ピンク:江原道、エクセル
赤みを消す
グリーンかブルーで赤味をコントロールします。③、④
- グリーン:江原道、ナチュラグラッセ(メイクアップクリーム・カラープラス「ミントグリーン」)
- ブルー:エクセル
エクセルのブルー「GL03ブルーグロウ」は、セカンドがサマーの色白の方にしっくりきそうです。
≫ウィンターのファンデの色味も参考になさってください。
つけ方
美的メイクレッスンでも 「手で付ける」 をオススメしています。刺激が少なく密着するからです。
順に見ていきましょう。
- 掌に取ります。全顔で直径8㎜程度
- 両手をこすり合わせ伸ばします
- 両手を両頬に置く→額とアゴ→こめかみ→両目に置く
- アゴ・エラ~首(顔と首の境目)に置く
- 小鼻・口周り・目の周りは中指の腹で優しく押し込む
- ムラは中指の腹でポンポンとなじませる
- 両手で顔を包み込む
- ティッシュで余分な下地をオフする。(ティッシュを乗せ、その上から掌をすべらせる。)とくに眉は2・3往復指を滑らせる。
1~7までの工程で手を横移動させないように気をつけてくださいね。
検証したコントロールカラー
肌に優しく、ドラッグストアやロフトなどで実際にテスターで試せるコントロールカラー5アイテムで検証しました。
- 江原道・メイクアップカラ―ベース
- ナチュラグラッセ・メイクアップクリーム・カラープラス
- エクセル・グロウルミナーザー
- セザンヌ・UVウルトラフィットベース
- ブレンドベリー・カラーコントロールベース(無鉱物ではない)
- オンリーミネラル・ミネラルプラスベース
1、江原道メイクアップカラ―ベース
UVカット(SPF25/PA++)・化粧下地・肌色コントロールの 1本3役。さらに無鉱物、無香料と肌に優しいのも魅力です。
- パールホワイト:毛穴、くすみ、透明感
- ラベンダーピンク:黄くすみ、血色、健康的で華やか
- グリーン:茶くすみ、明るさ、色むら、透明感
- イエロー:赤み、ナチュラル
スプリングとオータムのコントロールカラーの色味でお話ししましたが、 「イエロー」で赤みをコントロールする のでイエローベースの方には嬉しいですよね。
質感は、クリームのように伸びが良くカバー力も高いのに着け心地は軽やかです。
2、ナチュラグラッセ・カラーコントロールベース
UVカット(SPF32PA++)、鉱物油 、タール系色素 、合成香料、パラベン(防腐剤)、 シリコン不使用。UVカットでありながら紫外線吸着剤・不使用なのも魅力。
肌の老化に影響すると言われるスマホやパソコンから受けるブルーライトから肌を守るマリーゴールド由来のルティンが配合されているのも嬉しいですね。
- 01 バイオレット:くすみのない肌へ
- 02ピンク<コーラルに近い>:明るく血色感のある肌へ
- 03イエロー:色むらを補正し、均一な肌へ
スプリングとオータムのコントロールカラーの色味でお話ししましたが、「02ピンク」は青みが少なくコーラルに近いカラーなのでイエローベースの方が使いやすそうです。
質感は乳液のようにサラサラと軽やかですが、ツヤ感があります。
美肌効果が高い大豆やポリフェノール豊富なアルペンローゼが配合されているからかもしれません。
3、エクセル・グロウルミナイザー
UVカット(SPF28/PA+++)、化粧下地、ツヤ・ハイライト(※)の 1本3役。
- GL01ピンクグロウ:くすみを飛ばし、ワントーン明るいツヤ肌に
- GL02 ベージュグロウ:肌トーンを均一にし、ヌーディなツヤ肌に
- GL03 ブルーグロウ:黄みや赤みを抑え、透明感あふれるツヤ肌に
サマーとウィンターのコントロールカラーの色味でお話ししましたが、「GL03ブルーグロウ」はファースト・セカンドともブルベの方が使いやすい色味です。
「GL02 ベージュグロウ」はシャンパンゴールドのパールが効いています。ファースト・セカンドともイエベの方が使いやすそうです。
質感は、クリームのように伸びが良くカバー力も高いのに着け心地は軽やかです。さらに6種の大きさが違うパールと美肌効果が高いアルガンオイル、ローズヒップオイル、シアバター配合なのでツヤ感がダントツでした。
パウダータイプのファンデーションを薄目にのせても、ツヤ感は感じられました。
香料について記載はありませんが、ほとんど感じません。
ハイライトとして使う時は、手の甲に1~2㎜(ほんの少し)取り中指の腹で伸ばし、ポンポンと乗せるように使いましょう。(指を横移動させないように) ≫ハイライトの使い方と選び方も合わせてお読みください。
4、セザンヌ・UVウルトラフィットベース
SPF36・PA++ (紫外線吸収剤不使用)、無香料 、無鉱物油。ヒアルロン酸など7つの保湿成分が配合されプチプラながら肌に優しいのも魅力です。毛穴ソフトフォーカスパウダー、ブライトスキンパウダー配合。
- 00. ライトベージュ: 毛穴や色ムラをカバーし、自然なツヤ感を与えます。
- 01. ライトブルー:透明感がひきたつ色。セミマットな仕上がり。
- 02. ライトピーチ :色ムラをカバーし、血色をよく見せる色。つややかな仕上がり。
「00ライトベージュ」は肌色が明るくなると感じました。
ライトブルーとライトピーチは、色をあまり感じません。カバー力・色味の補正が目的なら、この2点は難しいかもしれません。
ただ色味を感じにくいので、ライトブルーでもイエローベースの方が使えそうです。
5、ブレンドベリー・カラーコントロールベース
SPF25/PA++。上記1~5と違い、シリコンなど気になる成分が含まれています。
付けた瞬間はアルコール臭を感じますが、肌負担は感じませんでした。
アプリコット色のコントロールカラーはあまりないので、試してみる価値はありそうです。
6、オンリーミネラル・ミネラルプラスベース、ミネラルエッセンスBBクリーム
ミネラルと天然由来成分100%を使用しながらもSPF27/PA+++で日常の紫外線対策ができる優れもの。
私自身使って感じるのが保湿効果も高いことです。乾燥が気になる季節は特におすすめです。
石鹸でオフできるもの嬉しい ^^
色は2色で、クリアナチュラルはブルべ、ナチュラルはイエベと選びやすいです。
ミネラルエッセンスBBクリームは、カバー力、保湿力が良く、乾燥する時期に使いやすいです。
まとめ
下地・コントロールカラーはメイクの土台です。
あれこれ重ね塗りするより、土台をキチンと作る方がナチュラルな仕上がりになります。
ブリリアントスプリング(ファースト:スプリング、セカンド:サマー、スプリング優位)の私がピンク、ベージュ、グリーンをつけた画像です。(濃い目につけています)
パープル(青みのピンクで肌の黄みが消えます)
ベージュ(血色がアップしました)
グリーン(赤みは消えそうですが白っぽくなり違和感があります。)
スプリングの私ですが、ザ黄み肌ではありません。とくに今回付けた腕の内側は青みも感じます。
同じパーソナルカラーだからコントロールカラーの色味も同じ、とは限りません。
機能性を備えたコントロールカラーもたくさんありますので、この記事を参考に実際に試してみてくださいね。
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